備忘録:Mac YosemiteからMojaveへの移行とPro Tools・オーディオインターフェースについて

使用していたiMac (Mid 2011。以下「旧iMac」という)のOSがYosemiteで、うっかりiOSをアップデートしたiPhoneとの連携から取り残されたり、今後新しいmacOSが出ても更新できない、というアナウンスがあったりしたので、思い切って中古のiMacを購入した。Late 2015(以下「新iMac」という)。

 

iMacのOSはCatalinaで、初期化(macOSを再インストール)しても以前のバージョンには戻せない模様。しかし、これで使いたいDAWがPro Tools 11で、Catalinaに対応はしていないということなので、なるべく旧iMacの環境を残しながら新iMacを使いたいな、と考えた。

 

そこで色々試して、一週間かけて辿り着いたのが下記の方法。

iMac(旧)のデータ・環境をiMac(新)へ移行

iMac(旧)のバックアップをTime Machineで作成*1

→とにかくこれがないと始まらない。

上記で作ったバックアップをMacBook Air(Mojave)に移行(移行アシスタントを使用)*2*3

 →Mojave上で旧iMacの環境(Mailのデータなど、全て)が再現される。

MBAのバックアップをTime Machineで作成

iMacを初期化し、「Time Machineバックアップから復元」メニューから上記のMBA(mojave)のバックアップを読み込む。*4

 →MojaveのiMac(新)が出来上がる。さらに…

Spotlight検索の設定

iMacのFinderがやたらフリーズする現象が多発し、何もできない状態だったので困って調べたら、Spotlightのインデックス?の関係?だったらしい。システム環境設定の「Spotlight」>「プライバシー」にMacintosh HDの全部を一旦放り込み(つまりSpotlightの検索対象から全てを除外して)、その後それを解除する(再度検索対象にする)…という手法でインデックスの再作成(多少時間がかかった模様、放置してたからわからないけど)をして解決した。普段Spotlightを使わないので除外したままにする、という人もいる模様。

というわけで、ここまでで既に一苦労だったが、さらにPro Toolsの設定で悩むことに…。

Pro Tools 11の設定

まず、PT11はMojaveに対応していない。それを承知の上で使用を試みた。すると、とりあえずPT自体は異常なく動作する模様だったので一安心。

だが、接続しているはずのオーディオインターフェース(我が家ではちょっと特殊でMetric HaloのULN2 2d expandedとUniversal Audio DesignのApolloの2機種を接続し、機器セットを構築して使っている)から音が入ってこない。

Audio MIDI設定を確認しても旧iMacと特に変わりなく機器セットができているし、PTのプレイバックエンジンにも認識されている。インプット・アウトプット設定を調整してみても同じ。ここでも検索して一つ問題を解決した。

セキュリティとプライバシー設定

システム環境設定の「セキュリティとプライバシー」>「プライバシー」タブにて、「マイク」の項目にPro Tools appを追加する。これにより、PTがiMacに入力される各種の音(オーディオインターフェース含む)を取り込むことが可能になる、らしい。

ここでとりあえずPTのプレイバックエンジンを「内蔵マイク」にして試したら音が入ったので、これが効果あったことが確認できた(それまで内蔵マイクの音すらも入力されなかった)。

それでも、ULN2とApolloからの信号は入力されず…さらに一日悩んで、オーディオインターフェース側の問題なのでは?という点に思い至った。

オーディオインターフェースファームウェアアップデート

オーディオインターフェースのサポートサイトから最新のファームウェア(を含むソフトウェアのセット)をダウンロードし、適用。

これでようやくオーディオインターフェースからPTに音が入り、旧iMacで使っていた環境が再構築された!

どれも気づいてしまえばなんてことないんだけど、また将来つまづくかもしれないから、備忘録として書きました。

*1:iMacからこれを読み込もうとしても「違うモデルで作成されたバックアップです」みたいなメッセージが出て使えなかった…古いとはいえ同じiMacなんだけど…

*2:たまたまMojaveのMBAがあったから良かったものの、ここで詰んでてもおかしくなかった

*3:MBASSD容量が128GBだったので、256GBあった旧iMacのデータをかなり削減しないといけなかった。ライブラリ系(音楽、写真、動画など)は元々外付けドライブで管理してたからいいんだけど、その他の書類なども外付けに移したり、新iMacで使わないであろうものは思い切って消したり。

*4:macOSを再インストール」→「移行アシスタント」を使ってしまうと新iMacのOSがCatalinaになってしまうので今回の趣旨には合わない。