THE CAPTAINS ANTHOLOGY

Amazonで注文してあったものの入荷遅延していたザ・キャプテンズの『THE CAPTAINS ANTHOLOGY』がようやく届いた。ので聴いた。

こうしてあらためて聴くと、ザ・キャプテンズの曲っていうのはもちろん強烈な個性もあるんだけどそれと同時にロックンロールとして優れたパワーを持っているなあ、と実感する。これは初期からやってる曲でもやっぱり最近のテイク(つまりこのベスト盤に収録されてるテイク)の方が断然いいので、もともとあった輝きを10年かけてリズム隊もそうだし兄さんの歌もそうだと思うんだけど切磋琢磨してきた証拠なんだよなあ、と思って熱くなると同時にしみじみする。あと通して聴いて今回特に思ったのが、ヒザシのギターフレーズの重要性であり、彼のギターフレーズがあると俄然「ザ・キャプテンズ」になるよなあ、歌ってる、GS故に偏りがちな曲の個性を際立たせてる。あらためて大したもんです。

付録のザ・キャプテンズの”薔薇色年代記”も読み応え抜群です。実にいろんなことをしてきたもんだ。彼らがひとつひとつのライブにどんだけの情熱をかけているか、初期の頃は身近で見て知っていたので、まあ時を経てその中身ややり方もいろいろ変わっただろうけど、それら全ての積み重ねがこないだの渋谷ワンマンの会場に充満していた幸福感充実感そしてファンシーさに繋がっているんだなあ、と納得した。俺が最後にライブに出演したのは2006年か、これももう5年近く前。

僕が参加してるテイクも今聴いてみたら5曲ほどありました。僕が卒業前の「処女作」や「青春花吹雪」の曲のリマスター版(M5, M10)なんかはだいぶ昔のテイクなのでさすがに照れるけどヒザシの歌と相まって味わいがあります。卒業後に参加した曲だと「おかあさん」って確かライブで使ってもらうために録ったので音源としては初収録なのかな?テッドの超高音コーラスが炸裂してます。アルバム最後の曲「百万本の薔薇」もそうだけど、兄さんが闘病中の今となっては、兄さんの歌のバックで鍵盤を弾く編成の曲はなんだか感慨深い。あとインナースリーブには写真もちょこっと載ってます。

というわけで、もしよかったらみなさんもぜひ聴いてみてください〜。でも、これ聴いたら必ずライブ見たくなってしまうのでそれだけは覚悟してください。