DAT救済
大昔、自前の機材で友人のバンドなどをレコーディングする仕事?をしていて、そのマスター用にDATを使っていた。
DATというメディアのことは、もともと一般的にメジャーではない上に今では音楽関係者の間でも忘れ去られているので、多分知らない人も多いと思う。MTR(これももう懐かしいな)で録音した曲なんかを2mixに落としたとき、扱いやすいデジタルで残すにはこれが一番よかったんだな、10年くらい前は。その後すぐにCD-Rとかパソコンへの取り込みに代わり、そしてまたすぐに全てがPC内で完結するようになった。
で、当時、安いDATデッキも持っていたんだけど、使わなくなった頃に不具合が出て、ジャンク品として処分してしまって、そのテープだけが我が家に10数本残っていた。デジタルだし相当な期間は保存が効くんだろうけど、なんとなく今のうちにその中身をiTunesに取り込んでおきたいと思い、そういう機材持っていそうな友人に頼んだところ、快くデッキを貸していただけた。Wさんありがとうございます!
お借りしたデッキは最初テープが排出されないというトラブルに見舞われたものの、その後スムーズに動作するようになり、順調にDAT音源のiMacへの取り込みを行うことができている。
そうやって取り出した昔の音源は、懐かしいし、それだけじゃなくて当時のバンド仲間や自分たちのがんばりのあとが綺麗に残されていて、こんなにちゃんとできてたんだなあ、と思えた。まあ恥ずかしい音源もあるけど、それ以上に貴重なものを掘り起こすことができて、よかった。
相当な数の音源を扱いやすい形にすることができたので、一部は何らかの形で関係者に渡したいなと思ってます。心当たりのある方、お声がけくださいな。