ねぎしナイトvol.21

21回目のねぎしナイトが無事終了した。

朝、潤さんを拾い、今回初出演となる音昏と一緒にスタジオへ。グッバイ森ボーイスと音昏とでコラボ演奏させていただく2曲の練習など。

音昏とはりょうくんを介して知り合い、2年前の11月に東京で共演させてもらって、そのときにもボーカルのさやかちゃんにゲストで入ってもらって1曲演奏したことがあった。今回はギターのそのけんさん・サックスの市川さんという、仙台来訪のフルメンバーをそのままグッバイ森ボーイズにお迎えできることになり、あまり事前の打ち合わせもしないままスタジオであわせてみたのだが。

まあ…ハマってたね…7人での演奏はリハの段階からめちゃめちゃ楽しかった。音が分厚くなり、かといって余計な音がなっていないという、良質なバランス。ギターなんて、レコーディングで2本入れてるギターを、りょうくんが二人になって再現したかのようなナチュラル感。

自分で言うのもなんだけど、音昏とグッバイとは、音楽的な相性がめっちゃ良いのだとこの瞬間に確信した。もちろん、音昏が実力者で、しかもグッバイの音源を聴き込んできてくださったということも大きいと思います。本当にありがたい。それにしても、ハマっていた。

というわけで、コラボ曲は2〜3回あわせて終了。残りの時間でコラボ曲以外の曲をおさらいし、時間の関係で準備してた曲を1曲けずることを決めて、終了。ねぎしの代打でベースをお願いした森木(2010年以来、二度目のグッバイ森ボーイズ)も実にスムーズ。アンビリーバボー。

スタジオの部屋を弦内に引き継ぎ(内田さんがカーで来た!)、潤とともにいったん帰宅し、イベントの直前準備をしたあと(その間、潤はハルの相手をしてくれていた。ファミコンなど)、会場へ。今回はねぎしナイトとしては初めでenn 3rdでの開催。会場には、こちらもねぎしナイト初参加のなかのやさん、Limoらが揃っていたので、ご挨拶。リハを済ませて本番。

1. コサキコウヘイ
ベースのななしーが産休ということで、なんとミカさんがiPadによるシンセベースを担当。ベースは思いのほか違和感がなくて、フルバンドの感覚に近いサウンドだったのは流石。ミカさんのコーラスはLimoのときより控えめで、耳が小崎とのツインボーカル的な趣きに期待してしまうので、これは次回までお預けですね。それにしても、立ち上がりから後半にかけて、ぐいぐい勢いを増していく感じがすごかった。

2.なかのや ひとし
アコギ弾語りで、安定かつ澄んだ歌声はもちろん、人柄のにじみ出た曲、歌詞が心地よかった。つまり実力があり、かつ地に足が着いた感じで、イベントにおいても初参加とは思えない程なじんでいたように思う。お客さんも競演者からも、なかのやさん待望論が出ていたので、ようやく実現できてよかった。

3.弦内
5人揃ってのライブというのがまず嬉しい。アレックスさんには客席からMCを振ってみたものの、内田さんに持って行かれて本領発揮といかず、その流れをもって苦笑い芸をまた一つ極めたところは期待以上の出来。他の出演者もあとで評していたけど、弦内のサウンドってアメリカンだよね。あらためてカラーのはっきりしたバンドだなあと思った。選曲も毎回ほどよくチャレンジ精神を感じられて主催者としても嬉しい。

4.音昏
3人編成ながら、全員がまずプレイヤーとして素晴らしい。その腕をあますところなく発揮できるハイレベルかつ耳障りのよい楽曲。アルバム未収録曲も聴けて、ライブの醍醐味も堪能できた。もっと聴きたかった…。東京で見たバンド編成も圧倒的でよかったけど、3人でもマイナス感が無くてすごかった。

5.グッバイ森ボーイズ
リハの好感触から、今日は良いライブができそうだというイメージがあったのだけど、前半はつまらない間違いもしたりして、でも新曲〜音昏とのコラボで良い流れとなった。というか、個人的には過去最高の出来だったように思える。自分のしょぼさがあって100点なんかではないけど、それでも、準備をきちんとして、強力なメンバーとともに、今できることをやりきった感じ。ライブでそういう感触を得られることが自分的には殆ど無いのだけど、今日はよかった。音昏、森木、リズム隊の二人、そして遠い空の下で応援してくれているであろうねぎしのおかげなのだと思う。ねぎしからは特にメールとか電話とか、来てないけど。でもそういうことだと思う。
セットリスト:1.ハロー・ハロー・ハロー、2.ブルーグラス、3.灯り、4.ヒコーキ雲featuring音昏、5.マルルfeaturing音昏、6.今日から
マルルなんかは、デモの段階で管を入れたいと思っていたので、念願かなった感じもあり、想像以上によいサウンドになった。この編成はまたぜひやりたい…今年はついに新作のレコーディングをしたく、そのコラボ相手にぜひ音昏さんを!との想いを強くした。本当にお願いしたい。

6.ねぎしナイトセッション2014
グッバイ森ボーイズfeaturing音昏を基本として、飛び入り含め様々なプレイヤーをお迎えした。40分程度と比較的コンパクトだったけど、いい感じに遊び、いい感じに盛り上がれたように思う。そのうち映像を見ながらツイッター実況したいな。にしても、サザエさんがフィーチャーされまくったなあ〜

終演後、打ち上げは諸事情でいつもやっているハコ打ち(会場にケータリングを手配してもらって打ち上がること。)ができず、コッコちゃんにて開催したんだけど、おいしかったし、そんなに遠くもなかったので、良かったね。イベントの盛り上がりをみんなで共有し、楽しくてあっという間の時間を過ごした。俺の大好きな尾崎の話で甘茶やらさやかちゃんやらコージさんやらと盛り上がれたのもよかった(もっと掘り下げて行きたい)。ちゃん助も来てくれたし(次はドラム叩きにもきてね)。

早い時間は楽しいもので、下着屋の前で記念撮影し、解散。もっともっと遊んでいたかったけど、でも同時に「またみんなで絶対こんな風に楽しい時間が作れる!」という確信もあり、寂しくはなかった。インターネッツの世界でも会えるし。

最近のねぎしナイトのたびに思う。音楽を続けてきて、結局自分には音楽しか、しかもねぎしナイトみたいに好き勝手できる場所しか、満たされる瞬間って無いんだなあ、と。

もちろん他にもやりがいのあること、楽しいことはまああるけど、というかそういうことも自分の周りで奇跡のようにわき起こっているけど、そういうのは責任もあるのでどこかでバランスを気にしていることが殆どで、120楽しいけどマイナス30。みたいな。

でもねぎしナイトでは本当に好き勝手できる。そしてそれが心の底から面白いし、出演者や、お客さんが、お世辞じゃない感じで「良かった」「楽しかった」と言ってくれる(大人だから表情でわかる)。ミュージシャンは「悔しかった」と言ってくれることもあるし(つまり褒め言葉)、自分も他の出演者を見てそう思える。

それって、素晴らしいことだよなあ。得難いよなあ。ここまで来るのに時間はかかったけど、イベントとしてグルーヴがあるよなあ。と、自画自賛。お客さんはもっともっと呼びたいですが。永遠の課題として。普段は自己肯定感が低い俺なので、まあこの瞬間くらいは自画自賛を許してもらいたい。

ともあれ、この空間、つまり象徴としてのねぎしを中心としてあつまった世界ことねぎしナイトを、ひたすら半年に一回開催することが、俺の残りの人生に課せられたシンプルかつ有意義な宿題であり、望むところであり、鬼籍にinするまでに、あと何回できるかな〜の世界。

まずは、次回。2014年9月13日土曜日、livehouse enn 2ndにて、ねぎしナイトvol.22です。最高のメンツを揃えてのぞみたいと思っていますので、皆様、ぜひぜひよろしくお願いいたします!