ねぎしナイトvol.20

一年振りのねぎしナイト、vol.20を開催した。

いろいろあって中断した春のねぎしナイト後、復活させるからには、そして20回目の記念としても、これまでとは少し違った、豪華なねぎしナイトにしたい!ということで、ねぎしナイトとしては珍しく友達というより憧れの存在であるミュージシャン二組に声をかけさせてもらった。

ひとつはロマンチップス。コサキロックフェスティバルなどでライブを見たことがあり、音源も気に入って聴いていたところに、ちょうど東北遠征の計画があるということでコサキコウヘイの仲立ちがあって実現。「Newgic」というアルバムはすげーポップでもあり、何度聴いても飽きないスルメ盤でもあるという、希有な作品なのである。

そしてhuenica
このブログでも何度か紹介している伊藤サチコさんとギターの榎本聖貴さんによる、超俺好みのユニット。前回仙台にライブしに来てくださったときに、観に行った会場でグッバイのCDをお渡しして、「こんなバンドやってます、よかったら一緒にイベントにでてください!」とお願いして、嬉しいことに快く引き受けていただけたのであった!

そんな2組が参加してくれることになったねぎしナイト、そしていつものメンバーも勢揃いしたねぎしナイト。開催できる喜びでいっぱい。

当日、遅刻の王様であるところの根岸から久しぶりに遅刻の連絡があり、一時間半ほど予定を遅れて到着。そんなこともありつつ、無事グッバイボーイズの9ヶ月振りのリハを終え、一時帰宅の上で会場へ。

リハがおして若干遅めに開場(お待たせした皆さん、申し訳ありませんでした!)。

恒例の主催者挨拶では、数日かけて用意した「ねぎしナイト2003−2013」というスライドショーを上映させてもらった。コサキングの「奇跡」をBGMに、過去のねぎしナイトのライブ写真(一部打ち上げ写真も)を流すという、作った自分も「じーん」としてしまう内容。昔からのお客さんにも、今日初めて観たという方にも、何かしらねぎしナイトの歴史が伝わったのならいいな、と思う。

トップバッターは弦内。内田さんがご結婚おめでとうライブということで、いつも以上にハピネスな雰囲気だった。5人揃った弦内を見ることができるというのは、それだけで幸せなのです。遠距離活動になって久しい弦内だけど、比較的最近の曲をいくつも披露してくれて、いやーいい加減新作音源作ったらいいんじゃないですか?と思った。

二番手はLimo。
7分になる大作を完成させた、と噂で聴いていたので楽しみにしていたのだが、Limoらしい爽やかさと壮大さのある名曲だった。リハの段階からぐっとくる演奏で、本番も素晴らしく盛り上げてくれた。レギュラーの中では純粋な在仙バンドということもあって練度も高くて素晴らしい。

三番手、huenica。
このお二人をライブで見るのは三度目だが、これまでカフェライブだったのでライブハウスという環境では初めて。ましてや自分の主催イベントで…ということで、その時点で興奮が止まらなかったのであるが、実際に演奏を聴いて、なんというかぶっ飛びそうなほど良くて、あまりに良くてちょっと非現実感があった。リリカルでストイックな、それでいてポップなアンサンブルが最高だった。
しかも今回は、僕からのリクエストに応えてということで、伊藤サチコ名義の『僕は変わった』も披露してくれた。ちなみに上記リンクのYouTubeが、ここ数年サチコさんにハマりなおすきっかけとなったPVなので、未視聴の方は一度ぜひ試してみてください。

四番手、ロマンチップス。
正直、彼らは清々しいロックバンドであるので、イスありが基本のねぎしナイトの会場ではちょっと申し訳ないかなあー、と思うところがあったのだが、そこはそれ、最後はスタンディングでしっかり盛り上げてくれた!歓声の上がり方もこの日一番だったし、初めてこのイベントに来てくれた友達含め、軒並みCDを買って帰ったようなので、ねぎしナイトと彼らがマッチしたんだなぁーと思うと嬉しかった。もちろん自分も新作買いました。

五番手、グッバイボーイズ。セトリは以下のとおり。
1.マージナル・ライン、2.ヒコーキ雲、3.灯り(仮)、4.マルル、5.今日から
久しぶりだけど楽しくできた。四人で演奏するのは本当に楽しい。スタジオが当日にしか入れないのだが、その場で楽しくなって歌いすぎないよう今回は特に注意したのだけど、結果的にライブではあんまり声が出ず、喉が弱くてほんと情けない。これに懲りず精進して行きたい。

そして最後、ねぎしナイトセッション。
今回は豪華な面子に負けないようにせめて楽器は万全の態勢で臨みたい、ということでセッション専用にRhodesを持参。曲はいつもの"Everything is everything"をやったのだけど、事前の申込が少なかった割に、嬉しいことに大勢の方がステージにあがってくれた。にもかかわらずいつもと比べてイマイチうまいこと采配ができなかった感があって悔しい。何より時間がおしてしまったのが(毎度のことながら)一番の反省点。ennのみなさんすみませんでした。

エレキギターをhuenica榎さんが貸してくれたり、真夜中ギターのあの人やapneaのあの人や、いつもセッションでおなじみの人や...いろんな方々が参加してくれたり、そしてグダグダになったエンディングをロマンチップスの藤井ちゃんが見事にシメてくれたり。みなさんのおかげでなんとかなりました。本当にどうもありがとう!盛り上がりのピークとしては、あのアンコールアワーズのタンクトップ・コーヘーちゃんのボーカル、かなあ。すごかったもんなあ。最近コーヘーちゃんとはちょくちょく遊んでいるのです。

そして終演の瞬間。コサキングの「羊」が流れたんだよねえ。BGMで。実は、グッバイボーイズ+コサキコウヘイで、「羊」を演奏してしめようと思っていたんです、セッションを。それは時間がなくて叶わなかったけど、その代わりになったので、まあ、よかったな。ちょっと合唱しちゃったしな。

ということで、終演後はそのまま会場で打ち上げ。残念ながらゲストの2組は移動があってゆっくりお話することはできなかったけど、自分も打ち上げの段階で既に相当へろへろだった。ねぎしナイトを始めたころは(というか数年前まで)朝方まで飲むのが当たり前だったけどなあ、これも月日が流れたってことかなあ。なんて思いながら、我が家に泊まりにくるねぎしナイトの象徴たる存在であるねぎしと一緒に帰宅したのであった。

来年もやるぞ!ねぎしナイト