グッバイボーイズ「冬の夜EP」全曲解説その6〜ギフテッド〜

最後、6曲目が「ギフテッド」です。
この曲も(M-2「心がむずかる夜には」に続き)この音源で初披露となる曲の一つです。
遡ると2009年2月には原型となるデモバージョンを作り始めているので、今回収録した6曲の中でも一番古い曲ということになります。歌詞もそのときほぼ完成させていました。その後発売した3rdアルバム「ホーム」には収録しませんでしたが、これはバンドアレンジが済んでいなかったからです。

歌詞はグッバイボーイズ版「Hey Jude」といった感じで、そのまんまなのですが、愛する一人息子に向けて書いたものを、多少改変して作りました。我が子が生まれたのは昼間だったのですが(24時間テレビで欽ちゃんが走っていたのでよく覚えている)、語呂をよくするために「初めて会った夜を」としています。「ギフテッド」という単語は、先日亡くなったアレサ・フランクリンの「Young Gifted & Black」から採り、川本真琴の「愛の才能」とかけたつもり(「ギフテッド・イン・ラヴ」)ですが、英語として正しいかどうかは知りません。この曲に限らず、僕が歌詞や曲名の英語部分を歌詞カードでカタカナにするのはこの「英語として正しいかどうかは知らないけど、これはカタカナ英語だから…」というエクスキューズです。

リズムはループが確かKORG ES-1で作ってEQで加工したもの、エレドラは潤さんから送ってもらったもので、ギターはロブくんの宅録です。潤さんにもロブくんにも(元ネタがHey Judeということもあり)The Beatlesを意識して演奏してもらいました。ベースはARP OdysseyのKORG版です。鍵盤は安定のPianoteq。ボーカルはAmplitubeを通してローファイっぽく加工してあって、イメージ通りに曲の雰囲気を作ることができたので結構気に入っています。

以上、全6曲、「冬の夜EP」の解説でした。参考になりましたでしょうか。音源とあわせ、楽しんでいただけたなら幸いです。