グッバイボーイズ「冬の夜EP」全曲解説その1〜冬の夜(feat. 平山真衣)〜

久しぶりのブログになります。

しばらくリリースのなかったグッバイボーイズですが、今回のねぎしナイトvol.29にあわせて、6曲入りEP「冬の夜 EP」をリリースする運びになりました。今回も関係各位の多大なご協力のもとに制作を行うことができました。まずは皆様に感謝いたします。

また、インターネッツの片隅にあるこのブログを読んでくだすっている皆様にも感謝いたします。

どうもありがとう。

久しぶりのブログなので書き方がいまいちわかりません。

それはともかく、サードアルバム「ホーム」以前に実施していた、「ブログでの全曲解説」というのを、この機に行いたいと思います。と思って、久しぶりにブログを書いています。

まずは「冬の夜EP」の1曲目、「冬の夜(feat. 平山真衣)」です(リンク先から音源を試聴いただくことができます)。

この曲は、さかのぼってみると2015年の1月に最初のデモを作っています。当初はFishmansの「I Dub Fish」のイントロのドラムをループして何かデモ作ってみようかな、と思ったり、車を運転していて?浮かんだメロディーを鍵盤で弾いてみたりして、それで最初のデモができました。
その後、バンドでやることになり、同年の9月にライブで初披露しているようです(iTunesのライブラリに当時のデモ音源やライブ音源を残してあるので、割とすぐに調べられます)。

今回リリースする音源では、「Bメロにあたるパートに女声を入れたい、しかもそれを主メロとしたい」と考えて、かねてより様々な活動でコラボさせてもらっている仙台のシンガーソングライター・平山真衣さん(@mainotoko)にオファーし、快諾いただいて参加してもらっています。脚本とかでいう「当て書き」みたいなやつです。平山さんには、先述のライブでの初披露以降も、何度かライブでこの曲に参加してもらっている他、今回リリースする音源でもボーカル(とコーラス)を歌っていただいています。おかげで曲の世界観がぐっと広がり、また深まりました。平山さんには感謝しかありません。ありがとうございます。

制作途中では、いったん一通り録音を済ませてからキーを変更したり、いろいろありましたが、まあのんびり作りました。ベースは根岸くんの都合がつかなかったので、Analog Labというソフトシンセの音色を使って僕が手弾きしたものです。ギターはロブくんが我が家に来訪した際に録音し、さらに遠方にいる潤くんの電子ドラム(データのやりとりで制作しました。素晴らしいインターネッツの世界ですね)によるちょっと80'sっぽいニュアンスも加わって、今までのグッバイボーイズにはない感じに仕上げることができました。EPのリードトラックとして満足のできです。

歌詞については、デモ作りを進めていた当時たまたま神戸の美術館を訪問した際に観た、ノルウェーの画家、エドヴァルド・ムンク「叫び」で有名なあのムンク)の作品「冬の夜」(ご存知ない方はぜひ「ムンク 冬の夜」で検索してみてください)に影響を受け、そこからイメージを広げて書きました。また、そのときの展覧会で観た別の作家の作品(作家名などは忘れちゃいましたが、音を色で表した、みたいな作品。「黒はミュート」の歌詞はそこから)から影響を受けたりもしています。歌詞に砂浜や森が登場しますが、これは仙台の深沼海水浴場(しかも夜)あたりをイメージしています。

今回EPをリリースするにあたって、ジャケットのデザインも、やはりムンクの「冬の夜」を元にしたいと考え、八王子でコーヒーショップを経営する絵描きさんであるritomarus(@ritomarus)さん(音楽共有サイトnanaを通じて知り合いました)にその旨を添えて依頼し、描き下ろしてもらいました。元の絵の雰囲気を汲みつつ、オリジナリティのあるファンシーで素敵な絵に仕上げてくださってとても嬉しかったです。完成したジャケットがこちら。

それでは。