8ird watching「Finding Friends」全曲解説その3〜サンセット・サンライズ(8ird watching mix feat. ryoh)〜

3曲目、「サンセット・サンライズ(8ird watching mix feat. ryoh)」です。

今回もボララスsideから。

この曲はもともとグッバイボーイズの曲なので、8ird watchingによるセルフカヴァーのような格好になります。グッバイボーイズのセルフカヴァーは初。原曲の詳細については先日ブログでも紹介していますので良かったらご一読ください(音源はこちら↓)。

トラック制作としては、グッバイボーイズ版よりもテンポをぐっと落とし(ヒップホップっぽくなることを狙って)、Pro SampleシリーズのドラムループにPianoteqでピアノ(ごくシンプルなコード弾き)を乗せたところで甘茶に共有。

甘茶からは、トラックの雰囲気に合わせたラップに加え、リリック(「これでいいのだ賛成の反対」というパンチライン!)にちなんだサンプルが散りばめられてきて、いい感じに曲の雰囲気を作ってくれたので、それも殆どそのまま採用しました。

僕が歌うサビのメロディには、トラップ風の加工をしてみました(加工にはCelemony Melodyneを使用)。技法としては知っていたものの、実際に自分の声をこのように加工するのは初めてだったのですが、やってみたら割と簡単にできました。聴いてても楽しいのでお気に入りです。

サビ後に登場する別メロディ、これは甘茶作になるものです(なのでこのヴァージョンでは作曲クレジットに甘茶が追加されています)。実は元曲の制作当時に甘茶からオファーもらっていた要素で、その際は構成上採用できなかったのですが、それを今回再発見してようやくお披露目できたという格好です。ここを歌ってくれたのがM-2でも登場してくれたryohちゃん。オファーしてオケを送ったところ、速攻で歌声(美声)を届けてくれました。ありがとうryohちゃん!エンディングでは元のサビメロディーとこの追加メロディとの絡みパートも作ることができました。

そして2番のサビ後に出てくるラップ(「忘れない〜」)、これも元ヴァージョンには無い箇所で、今回の制作の後半で甘茶が追加してくれたものです。

ボララスsideは以上です。 

続いて甘茶side。

あの日、ぼくはたまたま出張がてらの帰省で仙台の実家にいました。その瞬間を境に、すっかり180°転換してしまったわけですが、でも、やっぱり、失ってしまったモノゴトも、変わってしまったモノゴトも、受け入れるしかないんだなって。だって、この区切りが生まれてから、ぼくらはノスタルジーに浸ろうとしても、無邪気ではいられなくなったわけですから。

だから、「日はまた昇り繰り返していく」という国民的フレーズに代表されるように、みんな「サンライズ」からのスタートが前提だった時代が終わって、「サンセット」から歌わなくちゃいけなくなったってことでしょう。

でも、昔の偉人は言ったんです。たとえ「西から登った おひさまが 東へ沈む」なんてことが起きても「これでいいのだ」と。そして、「サンセット」からの「サンライズ」だから、「賛成の反対」でライムまで踏めちゃうんです。そう、ぼくらがこれから、もう一回180°再転換させればいい。そうすれば、このままパーティーも、音速の青春も、続いていくはず!

以上、甘茶sideでした。

それでは。